平成18年2月10日新人議員34名による「伝統と創造の会」が発足致しました。
その折の設立趣意書と稲田朋美会長挨拶を掲載します。
(正式設立日:平成18年2月11日建国記念日)

「伝統と創造の会」設立趣意書

戦後60年を経て日本は危機的な状況にあり、これを打破し新たな繁栄を続けるために改革が求められています。

先人たちは、国難に直面したとき明治維新がそうであったように、守るべき伝統を守りながら創造するという真の改革を断行して新しい日本を切り開いてきました。

私たちは、自由民主党の立党の精神に立脚し、誇るべき伝統や国家の品格を守りつつ新たな日本を創造するために自由民主党新人有志からなる「伝統と創造の会」をここに設立します。

「和を以って貴しとなし」「万機公論に決すべし」の精神で、固定概念にとらわれることなく自由かつ活発な議論を通じて物事の本質を理解し、ひたむきな情熱をもって道義大国日本を再建し祖国の繁栄と世界の平和に寄与することをここに誓います。

伝統と創造の会設立総会

会長(稲田朋美)挨拶

親愛なるみなさん

昨年夏の郵政解散、そして9月の総選挙、それぞれが厳しい戦いを勝ち抜いて、新人議員になり5ヶ月がたちました。ここに志をおなじくする有志34名が集い、 「伝統と創造の会」を設立することができたことを心からうれしく思います。

私たちは年齢も政治家になる前の職業も政治家になった経緯もことなっています。 しかし、私たちが今、この変革の時代に、永田町に集い、自由民主党の議員であることは、 決して偶然ではないと思います。何のために政治家を志したのか。私利私欲のためではなく、最大多数の国民のその幸福のために尽くしたい、 また愛する日本を再建したいという初心を忘れずにいたいと思います。 そしてまた、この変革の時代に、私たちが自由民主党の議員として、 ここにいることの意味と責任を忘れてはならないと思います。

戦後60年が経過し、経済大国となった日本が、直面している危機は、 物質的な豊かさを追い求めることのみに専念したことにより徐々に うしなわれてきた「日本人の心」の喪失です。 「日本とは何か」「日本人とは何か」「日本とはいかなる国であるべきか」を 今一度再確認することが求められています。

では日本とはいかなる国であるのか。いかなる国であるべきなのか。日本とは物質的優位ではなく道徳的優位により世界から尊敬される 「道義大国」でなければならないと思います。 そのために今私たちが出来ることは何か。新人議員ですので一人一人が 個人でできることは限られています。しかし志を同じくするものが、 しがらみや固定概念にとらわれることなく自由な魂で物事の本質を考え、 活発な議論をすることにより、一人では到達することができなかったよりよい答えを 見いだすことができ、それを行動につなげることができるのではないかと思うのです。

もとより、この会は日本の良き伝統と国家の品格を守るという保守の立場から純粋に 勉強をする会であり、一つ一つの政策については会員個人の政治信条に基づいて 行動することを認めるものであり、最初から結論を決めて 行動を起こすための会ではありません。志を同じくするものが勉強をする会です。

最後に私はこの日本という国を信じています。「日本人の心」を信じています。 戦後のたった60年で、2000年以上つちかってきた「日本人の心」「日本の精神」が 失われてしまうはずはないと確信しているからです。真の改革とは日本の良き伝統を守りながら創造してくこと。そのためにもこの会が 「祖国愛」と「道義」を掲げた自民党結党宣言の精神に立ち戻って、 ひたむきな情熱をもって道義大国日本の再建のために、勉強をする会でありつづけたいと思います。

本日はありがとうございました。